いやです!
無口で優しい男。旦那の父親。推定75歳。
穏やかで口数の少ない義父が私に話し掛けてくるのは
用事があるときのみ。
ある日のこと・・・
義父「なんか、股の間にできてる」
私 「・・・・できものですか?」
義父「うん。ケツの穴の近くからなんか、ぶらーんてしてる」
私 「痔ですか?」
義父「いや、痔じゃない。・・・玉の付け根のとこからなんか
ぶらさがってて、気になる」
そりゃ、いままで玉しかなかったところに得体の知れないものが
ぶらさがってるんだから気になるであろう。
私 「痛いんですか?」
義父「いや、痛くはない。ただ、気になる。ちょっと触ってみて」
私 「いやですー!(笑)」
気になるのはわかるけど、嫁に触らせようとするのはやめて。
接触の依頼をされ、若い頃の私ならハッキリと断ることも出来ず
あいまいな笑顔を浮かべるだけであったろう。
そして旦那に「お義父さんたら、こんなこと言ってきたんだよっ」と
怒りの矛先を向けていたに違いない。
だが、結婚生活の20年は私を強くさせてくれた。
笑顔でキッパリと断ることができた自分を
ちょっぴり誇らしく思ったりして。
あー、でもちょっとかわいそうだったかな?